うみねこのなく頃に EP7感想

うみねこのEP7をクリアした。


以下、ネタバレ特盛!




















簡単な感想としては、「何とも言えない」だろうか。
物語の盛り上がり方はEP6の方が好きだった。
EP6は後半への疾走間が好きだったが、
EP7は回答編だったためか、平坦だった。
もちろん物語の重要部分が解明されていく様は楽しかったし、
初代ベアトと金蔵の出会い編は最高に楽しかった。
ただベアト×金蔵の物語は1EP近くやってほしかったくらいに
楽しみにしていたので、少しもったいないとも思った。
それでも初代ベアトが納得して六軒島に居住したことが分かったので、
これでいいとしよう。


まあ、結局は19年前の男=ヤス=紗音=嘉音=ベアトのようだ。
たぶんこれは確定だろう。
逆にEP8でひっくり返ったら、今までのEPは何?となる。
ただそのベアトを上回る黒幕はいるかもしれない。
ベアトを凶行へ駆り立てる存在がいるのかもしれないが・・・
それは戦人自信なのかな。
意図的にベアトを操作する者はいないと思う。
ボクは朱志香がベアトだと推測していたので、どうしても朱志香を
犯行側に加えたくなるが、どう考えても難しい。
朱志香が犯行側に加わる理由が全くないからだ。
作中で犯行動機が大事だと散々言っていて、
動機満載の紗音を上回る動機を朱志香が持っているとは思えない。
やっぱり朱志香は白い。
それに朱志香を黒くするにはEP7のラストで出てくる必要があるかな?
EP8で黒くなるには唐突すぎるし、
それに黒くなったのはまさかの霧絵だったw
霧絵はないと思ってたがなー
あそこでまさか楼座を撃ち殺すとはw
予想できなかった。
何しかボクは朱志香が犯行側と予想していたのに、
読めば読むほどに朱志香が白くなっていくため、
自分の予想がハズれて、少し悲しかった。
だからEP7はハッキリと「楽しかった」とは言えない。
まあ、紗音が犯人でもいいんだけどさ。ちょっと残念だった。




あと、細かいところとしては
金蔵の過去は少し美化されていると思う。
少なくとも「当主の試験」があったハズだ。
そこを金蔵はワザと省略したのか、ボケて忘れたのかは知らないが、
EP4でハッキリと自分も当主の試験を受けたと発言していた。
ないハズがない。
それに金蔵の答えは1択だ。
以下の三つのうち、二つを得るため、一つを生贄に捧げよ。
一.自分の命
二.愛する者の命
三.それ以外の全員の命
何れも選ばねば、上記の全てを失う。

金蔵は三を選び、実行したハズだ。
そしてその時に金蔵は何らかの悪魔を見たと予想している。
たぶんその悪魔はゼパルとフルフル(もしかしてベアトか?)だと思うのだが、
その時に気弱だった金蔵が、悪魔的な豪胆さを手に入れたのだと思っている。
他に手に入れる時期はないと思っている。
この推理だけは自信がある。


他は、源次だろうか。
思っていたよりも影響力があり、自分の考えで行動する人だった。
そして六軒島での出来事をほとんど知っており、
惨劇を回避することも可能な人物だろうと思ってる。
これほど重要な人物なのに、出所不明なのが解せない。
何者なんだろう?
片翼をまとっている段階で、紗音のように右代宮の血を引く者であることは
確定だろう。
自分のgrks妄想というか、希望なのだが、
もう源次が本当の金蔵であってほしい。
金蔵のように、自分の娘を生まれてからずっと監禁し、
強姦して子供生ませるような鬼畜王よりは、よっぽど当主らしいと思う。
源次は紗音がベアト3世であることを金蔵に言わなかった。
金蔵の忠実な僕だが、一線は引いていたのだ。
完全に妄想だが、源次は金蔵として生まれていたが、
何らかの理由(多重人格?)で跡取りに相応しくなかった。
そこで豪胆な偽金蔵を金蔵とした・・・
ちょっと苦しいかな。


霧絵は金蔵の悪行の被害者で右代宮一族を恨んでいる・・・とか。
ワカラン。


EP8の予想だが、結局ベアトのゲームは全て狂言でした、
で落ち着くのではないだろうか?
名探偵の意見をそのまま採用しているだけなのだが、
バトラ以外が全員グルで狂言をする。
お金で使用人や親達を買収し、嘉音が朱志香を説得、
紗音が譲治を説得、ベアトがマリアを説得、源次・鯖・南條は当主命令。
この状態で戦人が碑文の謎を解くと
黄金郷の全ての黄金→そのまんまの意味
全ての死者の魂を蘇らせ→実はドッキリでした。
失った愛すらも蘇らせる→戦人に約束を思い出してもらう。
魔女を永遠に眠りにつかせよう→ベアトはもういらないよね。
で、碑文を解けなければ大爆発で終了。
それで一応ツジツマは合うし、EP7の最後で戦人が
「全然怖い話じゃない」
と言える。
ただ、譲治はかわいそうかな><
せっかくプロポーズ成功したのに、不憫だよ。


追伸
ハッピーエンドについて考えてみた。
まず縁寿のハッピーエンドについて。
縁寿の目的は失われた家族を取り戻すことで、
死んだ両親と兄が生き返った生活を望んでいる。
確かに、死んだ者が生き返り幸せな生活を取り戻せれば最高だろう。
しかし戦人達が死んだことは縁寿のカケラでは「確定」しており、
それをなかったことにするのは難しいというより無理だろう。
魔法を越えている気がする。
では縁寿にハッピーエンドは無いのかというと、そうではなく、
「絵羽と信頼関係を築いた生活に戻すこと」
これくらいではないだろうか。
失われた命を取り戻すことは不可能でも、
信頼関係を取り戻すことは可能ではないだろうか。
「愛がなければ見えない」
とはうまく言ったもので、
縁寿は両親と兄からの愛情を受けることはできないが、
親戚の絵羽からは愛情を受けることは可能なのだ。
ベルンはそこに気付かせたいのではないだろうか?
ベルンを何とかいい魔女に見ようとするとそうなった。
そしてこれは縁寿だけでなく当然、絵羽にとってもハッピーエンドだ。
最愛の夫と息子を亡くした悲しみを克服し、
唯一の肉親と信頼を築く、それが絵羽にとってのハッピーエンドと思ってる。


しかしそのハッピーエンドは絵羽以外の者の死亡を確定させることになる。
それは残念ながら仕方ないと思う。死者は生き返らない。
強いてハッピーエンドとするならば、バトラをヨリシロとして生まれたウィルと
別カケラでのベアトであるリオンが、時空を超えて結ばれることだろうか。
紗音からするとすっごい遅れて戦人が白馬に乗って迎えてに来たと解釈できて、
いいんじゃないだろうか?


再追伸
またも名探偵の推理なのだが、
理御(rion)のコインの反対はノワールnoir)で黒だ。