うみねこアニメ完結

うみねこのなく頃に、のアニメが完結した。
見終わったボクの率直な感想は、「まあまあ」だ。
全くの駄作とは思っていないが、名作と呼べる作品では決してない。
ひぐらしのなく頃にがアニメ版でさらなる進化を遂げた(と思っている)
のに対し、何て小さなムーヴメントだろう。
正直、アニメ版で良かった点って戦人やベアト達の声が聞けた
ことくらいじゃないだろうか?
バトラって結構いい声してるなあ!とか
ベアトって案外声低いなあ!とか
朱志香って声高いなあ!とか
真里亞のうー、うー、はマジでウザいなあ!とか
それくらいの報酬しか見つけられなかった。


友達も同じことを言っていたが、
うみねこのなく頃に、はパソコンゲームという媒体だからこそ
面白い作品なんだと改めて気づいた。
マンガや小説でも作品として成立するだろうが、
効果音や音楽、適度な画面の動きがあるから面白いんだ。
アニメでは動きがあってとても楽しいのだが、
難解な物語なのに自分のペースで読むことができない。
何よりアニメでは20分少しで絶対に一度終わる。
そして全26話で全エピソード(4エピソード)を終了させる必要がある。

これでは動きを手に入れても物語のテンポがおかしくなってしまう。
天才演出家なら面白くできるかもしれないが、
それって「そもそもアニメ化に向いていない」ということだろう。
それに各EPの間の半年という時間も、もしかして作品の一部なのかなという気がしてきた。
その半年の間で色々推理できるんだ。
自分の考えをまとめるだけでなく、インターネット上にある名探偵達の推理を読むことも
ゲームの一部なのかもしれない。
もっというと作者とプレイヤーの推理合戦なのかも。
かなり遠い距離にあるが、まるでメッセージボトルを相手に届けるように、
推理の応酬を半年間し合う。
その答え合わせが次のEPになっていると思う。
仮にこの物語を全EP一気にやると、たぶそれほどん面白くない。
自分で考え、物語を自分なりに完結させること、
朱志香がベアトで嘉音が金蔵、
二人は世代を超えてもなお、許されぬ関係にある・・・
そこに戦人が6年前に罪を犯したために、ベアトは殺人を計画した・・・

なんて妄想ができて、これこそが魔女同盟「マリアージュ・ソルシエール」なのかも、
なんて思ってしまう。
魔女同盟に入るテンションを手に入れてこそ、
うみねこのなく頃には面白くなるのかなと思う。
※ネットでうみねこ考察をしている人は立派に魔女同盟に加わってると思う
だから人を選ぶ作品なんだと思う。
現にボクも友人二人に貸して、
一人は面白いと言ってくれたが、
もう一人は面倒くさがる。
「何が面白いかは分かるが長い」
という返答だ。
これがうみねこの現状なんだろう。
長々と書いたが、アニメ版は原作好きの人向きの同人アニメだ。